難波田城資料館の「お盆」展示

難波田城資料館のホールにお盆の期間、精霊馬(しょうりょううま)と精霊牛(しょうりょううし)を展示しています。
かつて関東地方の多くの地域で、お盆の時期にキュウリ・ナスと竹串や爪楊枝を組み合わせて、
牛馬に見立てた飾りを作りました。
これらの飾りは故人や先祖の霊を迎え入れるための乗り物を表します。

地域により伝承や考え方は異なりますが、
キュウリで出来た精霊馬(しょうりょううま)は、故人に足の速い馬で少しでも早くあの世から来てもらう役割を持ち、
ナスで出来た精霊牛(しょうりょううし)は、故人があの世へ帰る際にゆっくりと戻ってもらう役割があるとされています。

ホールのビデオでも「盆行事」と「諏訪神社の獅子舞」を交互に放映しています（8月下旬まで）。
提灯を持っての先祖霊の送り迎えやお墓参りのほか、盆棚にキュウリの馬とナスの牛が飾られている様子も出てきます。