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富士見市立考古館開館50周年記念展「ひらいた 考古館」

最終更新日:2024年3月15日

写真

 50年前、市立資料館の前身である「市立考古館」が開館しました。2つの資料館になるまでの27年間のあゆみを、水子貝塚資料館・難波田城資料館の2館で展示紹介します。

開催概要

日時・会場

会期:令和6年3月9日(土曜日)から6月9日(日曜日)
第1会場:水子貝塚資料館(考古関連の事業を中心とした展示)
第2会場:難波田城資料館(歴史・民俗関連の事業を中心とした展示)

以下は、第2会場の展示内容です。
展示は6つのコーナーに分かれています。
 建てる(開館までと、施設の増設)
 見せる(展示の変遷)
 集める(資料の調査・収集・保管)
 広める(普及事業、「考古館だより」)
 学びあう(友の会など)
 その後(2館体制への転換と現状)

主な展示資料

・計画段階の考古館概要図
・展示の変遷図
・シルクスクリーンによる手作りポスター
・友の会拓本部会が作成した「道しるべ」立体拓本
・1982年発刊『こうこかん 第1号』版下
・1983年開催の「社会教育関係職員連絡会議」記録集
・文化財施設再編検討会議資料
・2023年に資料館友の会が受賞した和島誠一賞表彰状

観覧料

無料

企画展関連事業

企画展関連講演会
『市民の好奇心が考古館を変えた』
日時:令和6年3月16日(土曜日)午後1時30分から3時
講師:会田明氏(元難波田城資料館長・前資料館友の会会長)
定員:30人(無料・申込順)
申込:3月1日(金曜日)午前9時から電話または窓口で

水子貝塚資料館でも講演会があります
ふじみ考古学教室
『無我夢中~考古館創世期~』
日時:令和6年3月23日(土曜日)午後1時30分から3時
講師:荒井幹夫氏(元水子貝塚資料館長)
定員:30人(無料・申込順)
申込:3月1日(金曜日)午前9時から電話または窓口で

展示概観

 富士見市は、早くから行政による埋蔵文化財の保護(発掘調査)を行っていました。しかし、埋蔵文化財だけが文化財保護ではなく、地域に根付いた歴史や伝統文化などについて、いわゆる「郷土史家」がが大きな役割を担い、様々な文化財を調査し、その記録を発刊してきました。

 1973年に、遺跡調査の拠点として「考古館」の建設が計画されました。計画当初の建物デザイン案は独特で、古代の倉庫を連想させるものでした。
 考古館は1973年8月に開館しましたが、出土遺物の増加や民具の収集により、新たな収蔵施設などの増設を行っていきました。


計画当初の考古館建物デザイン案

 狭い1室から始まった展示室は、展示室の増加や展示替えを行い、市民が満足できる展示となるよう工夫してきました。


考古館展示配置の変遷の一部

 収集した民具は、余裕教室に展示する「郷土資料室」の設置など、学校教育への活用をしてきました。また、市内で伝承されている里神楽や獅子舞、囃子などの民俗芸能や職人などの調査を進めて、成果を発刊してきました。


入間東部地区の民俗調査報告書

 考古館は、市民に歴史や伝統文化に触れてもらえるよう様々な普及活動を実施しました。石造物調査のための拓本講習会や、ワタの栽培と機織り、竹かご作りの継承などを市民とともに進めていきました。

 また、考古館から市民への普及活動や研究内容を伝える手段として、考古館だよりが発刊されました。


1982年に発刊された「こうこかん第1号」

 拓本講習会や土器づくり教室の参加者が活動を継続していくなかで、テーマ別のグループを構成部会とする友の会の構想が固まり、1983年3月に「友の会発足の集い」が開催されました。
 発足後の友の会は、博物館見学や文化財見学のほか、部会による合同作品展を開催しました。考古館が二つの資料館へ移行するとともに考古館友の会は「資料館友の会」に変更されました。
 また、友の会から資料館で活動するボランティアである「市民学芸員」が提案され、市民学芸員制度が始まりました。この市民学芸員制度は現在も続いており、市民学芸員は様々な資料館事業などに参加し、活動しています。

展示図録


展示図録

『ひらいた考古館』A4判、48ページカラー。定価700円。
図録の購入を御希望の方は難波田城資料館(または水子貝塚資料館)窓口へお越しください。遠方の方は、図録代+送料で郵送します。重量は上記の合計に梱包材(最低30g)を加えたものとなります。送金方法や送料・送付方法については事前に資料館とご相談ください。

お問い合わせ

難波田城資料館

〒354-0004 埼玉県富士見市大字下南畑568番地1

電話番号:049-253-4664

FAX:049-253-4665

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