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No,22・・・市内のお地蔵さま

最終更新日:2019年1月25日

さまざまな石造物のうち、広く知られたものといえば「お地蔵さま」の通称で親しまれる地蔵尊(地蔵菩薩)がなじみ深いでしょう。江戸時代には民間信仰として、村の入口や道端に建立され、子育てやイボ取り、盗難除け、病気平癒、現代では交通事故にいたるまで庶民の願いをかなえてくれる仏として祈願されてきました。今回は、市内にある地蔵尊をご紹介します。

車地蔵

東大久保の県道わきの祠にあるお地蔵さまで、元禄8年(1695年)に建立されたものです。祠の柱に木製の車(輪廻車・念仏車)が取り付けられていて、この車を回すと死後の世界を迷うことなく救済されるという信仰から考えられたものです。一つ車を回せば、経文全部を読んだことと同じ供養になる、または家内安全や五穀豊穣を祈りながら車を回せば、願いがかなうなどといわれています。


車地蔵


輪廻車


いぼとり地蔵


いぼとり地蔵

上南畑蛇木の個人宅庭先にあるお地蔵さまで、享保14年(1729年)の年号が刻まれています。このお地蔵さまに土を丸めた土団子を供えて願をかけ、願いがかなった時には、お礼に米の粉で作った白い団子を作りお供えしたという光景が昔は見られました。手足の「いぼ」を取り去ってくれるお地蔵さまとして「いぼとり地蔵」とも呼ばれるようになりました。いぼとり地蔵として伝えられているお地蔵さまは、東大久保や水子にもあります。


勝軍地蔵


勝軍地蔵

水子2588辻にある堂内のお地蔵さまで、文化3年(1806年)に建立されたものです。その姿は、甲冑を着け、右手に錫杖、左手に宝珠を持ち、馬上にまたがっています。悪業煩悩の軍に打ち勝つ地蔵という意味を持ち、戦勝をもたらすものとして中世には武士の信仰を得ていました。火除けの神でもあり、村内の安全への祈願から民間にも広く信仰されました。この種の地蔵は市内で唯一のものです。

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