No,8・・・鶴瀬駅開設の石碑とナツメの木
最終更新日:2019年1月25日
100年近い歴史を持つ鶴瀬駅は、大正3年(1914年)に開業した東上鉄道(現東武東上線)の当初からの駅の一つです。
鶴瀬駅之碑と鶴瀬停車塲記念碑
鶴瀬停車塲記念碑(左)と鶴瀬駅之碑(右)
駅の上り線最後部(川越方面側)に立つと、線路わきに2基の石碑が見えます。右が「鶴瀬駅之碑」、左が「鶴瀬停車塲記念」碑で、ともに大正3年に建てられたものです。
鶴瀬駅之碑には、地元の協力で開設されたことや、「此ノ日天晴気朗、千里ヲ望ミ(中略)吐煙蜿蜒ト伸ビ、老若歓呼ス。実ニ空前ノ盛時ナリ」(原文は漢文)と開業日の盛大さを伝える文字が刻まれています。
鶴瀬停車塲記念碑は、駅開設に伴う新道整備に出資した有志40人による記念碑です。
大正7年の鶴瀬駅設置有志の写真には、機関車左側に鶴瀬駅之碑が見えます。当初は駅ホーム内に建てられていました。左端を拡大してみると、名所案内板に「諏訪神社、榛名神社、雲居の瀧、貝塚山、富の地蔵尊(三芳町)、大井町」とあり、当時の鶴瀬駅周辺の名所がわかります。
市役所前のナツメの木
鶴瀬駅開設にかかわる記念物に、ナツメの木があります。この木は鶴瀬駅開業1周年を記念して駅構内に松やイチョウとともに植樹された木です。
駅構内整備で伐採されることになりましたが、これを惜しむ市民からの要望により昭和50年(1975年)に現在の市役所前に移植し保存され続けています。
案内図
鶴瀬駅之碑と鶴瀬停車塲記念碑
市役所前のナツメの木
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