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NPO法人つばさねっと(福祉)

法人についての詳細は外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。埼玉県NPO情報ステーション(外部サイト)をご覧ください。

取材レポート(令和3年2月25日改訂)

『え~るにしかできない支援を』

ロゴマーク

 NPO法人つばさねっとは、肢体不自由の方を対象とした「多機能型事業所 え~る(以下『え~る』)」を運営しています。

 事業内容は、リハビリテーションの観点からの身体的・精神的ケア、そして自立支援を行うものです。

 え~るでは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護職員、支援員が、それぞれの専門分野からの多面的観点でケアを行っています。

 また、富士見特別支援学校等に勤めていた方がアドバイザーとして協力してくれることで、様々な分野から利用者へのフォロー体制が整えられています。

 実際にえ~るでは、職員が今までの経験を基に提案したアイデアが事業に活かされています。


節分の鬼

さをり織


 え~るは、対象年齢で3つの事業に分かれます。
 18歳以上を対象とした「生活介護」、小学生から高校生までを対象とした「放課後等デイサービス」、未就学児を対象とした「児童発達支援」です。
 現在は、26人の利用者がいるとのことです。

えーる敷地図

施設の中は、車イスで過ごす利用者が多いため段差はありません。
主な活動場所となるのは、広い一つの部屋で、その中に医務室や利用者の気分が悪くなった場合の静養室もあります。奥には別の部屋として、給湯室や、多目的室、トイレ等があります。


リハビリ用具置き場


<多目的室>
主に言語療法等の個別のリハビリを行ったり、相談室として利用したり、用途に応じて臨機応変に使用しています。

トイレ


<トイレ>
中はバリアフリー仕様になっています。え~るができる前のコンビニエンスストアのときより、工事して広くしたとのこと。手すりが便座の横だけではなく前にもあり、できるだけ利用者自身の力で便座に座れるようにしています。手すりを使って利用者がここへ前かがみになれば腹圧が上がり、腹部に力が入れやすくなります。このように利用者の立場になって、施設のあらゆるところに工夫がなされています

バスタブを利用した畑

<バスタブを再利用した畑>
駐車場にあります。車イスに座っていても農作業ができるように発案されたものです。車イスでは畑に入りにくく、手が届かないという問題点をバスタブを利用することで解決しました。地面に手を伸ばさず、また、畑の中に車イスで入ることなく土に触れることができます。

自動販売機とプランター


<自動販売機>
え~るの入口脇にあります。だれにでも利用しやすい工夫がされたユニバーサル仕様の機種です。通路が段差になっていて、車イスが落輪するかもしれないという恐怖心を和らげるためにプランターが段差側に置いてあります。このプランターも、どなたかが置いていってくださったものとのことです。「ありがとう」プレートはえ~るで設置しました。その方が見ていてくれるといいですね。

『自分が本当にしたい支援をしていこう』

 川名理事長は、つばさねっとを立ち上げる以前、志木市立市民病院で理学療法士として主に障がい児の担当をしていました。
 しかし、平成26年4月に病院側が民営化のため小児科事業を大幅に削減し、当時担当をしていた障がい児のリハビリをすることができなくなったことから、「この子たちのために自分ができることをしよう。」と病院を後にする決意をしたそうです。

 そこから、担当していた障がい児のご家族と協力してつばさねっとを立ち上げました。

ようこそえーるへ

 つばさねっとを富士見市で立ち上げることに決めたのは、福祉に理解のある大家さんにめぐり会えたことと、交通の便が良かったためです。NPO法人設立は平成26年8月、え~るが開所したのは平成27年4月のことで、病院を離れてから活動拠点ができるまでに約1年の期間がありました。

 その間は、訪問看護ステーションで在宅ケアを行っていたそうです。


『利用者が主体的に道を歩き、私はその道をサポートする』

 え~るでは、その日に行うことを利用者自らが決めます。
 今までにららぽーとに行ったり、一つのテーマを決めてみんなで一緒の活動を行う「〇〇の日」を開催したりしています。「ラーメンの日」には、鶏ガラからスープを取り本格的なラーメンを追求したそうです。

広報担当 梅木聖哉さん

 利用者の梅木聖哉さんは、つばさねっとの広報担当として、つばさねっとのロゴマークの作成、ホームページやTwitterの管理、広報メールマガジンの発行などをしています。

「つばさねっとのロゴマークは、完成までにつばさの形を何回も書き直していたね。」と感心する川名理事長。

梅木さんは、広報活動に関して「広報をするために情報収集をするようになりました。受け手にとって見やすいものを心がけています。」と話していました。
梅木さんの広報は利用者や関係者にとどまらず、多くの方々から好評です。


 川名理事長の活動の理念は、「利用者が主体的に道を歩いて、私はその道をサポートすること」「やる気を出すためにどうしたらよいのかという視点で考えること」だそうです。

 「利用者が自分のやりたいことをできるようにするためにリハビリに励む。
 それは、個性を見つけることにも繋がります。
 また、『楽しかったな』と思ってもらって、身体の機能改善することが望みです。」と川名理事長はおっしゃいます。

 広報担当の梅木さんも「このいい意味での『ゆるさ』がえ~るらしさだと思います。」と語ります。

川名理事長と梅木さんのツーショット


今後の活動について、川名理事長に展望をお伺いしました。

「将来の夢はグループホームをつくること。また、障がいの認定はされていないけれど援助の必要な子どもたちの受入れもしていきたいです。」

都内の専門学校での講義等、様々な分野で活動をしながらも「つらいと思ったことはないですよ」と笑顔で答えていた姿が心に残りました。

「主体的に考える人の福祉を推進していきたい」と考え実践する川名理事長の方針は、利用者の機能改善だけでなく、一人一人の個性や能力を引き出すことで自立支援につながっています。


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