南畑ふれあい劇場 『南畑お月見一座』
最終更新日:2020年2月21日
南畑ふれあい劇場は、地元劇団『南畑お月見一座』の新作劇初公演の場として毎年2月に開催しています。公民館で演劇を見る楽しさを味わい、あわせて劇を通して地域の課題や現状などをみんなで考えようという趣旨で始めた創作劇の公演です。
何と言っても素人による手作りの演劇が魅力で、失敗もありますが真面目さと滑稽さが会場に伝わって、今では地域の楽しみの一つとして定着しています。
身近な題材を取り上げたユーモアあふれる劇は、毎回緊張感と笑いが絶えません。
南畑お月見一座の紹介
『南畑お月見一座』は、南畑公民館「演劇のひろば」で行われた荒川村の高齢者劇団「つくしの会」の公演に感銘を受け、触発され集まった人たちで結成しました。
旗揚げ公演は平成10年で、現在のメンバーは20名です。
(下は30代から上は後期高齢者まで、バラエティーに富んだ劇団です。)
- 『劇をつくることを楽しみながら、人との出会いの和を広げる』
- 『地域が元気になれるような作品づくりを心がける』
以上がこの劇団のモットーです。笑いあり、涙あり、みなさんぜひ一度ご覧になってください。
お月見一座メンバーより
台本づくりから演技構成まで、すべて手作りです。
ほんわかバラエティー劇団「南畑お月見一座」が奇想天外・抱腹絶倒の物語を用意して、みなさま方をまごころ込めて笑わせます。
公演会場のようす
オールスターキャスト
お月見一座が『文化ともしび賞』を受賞しました
南畑公民館を拠点に活躍している、地元南畑地域の素人劇団『南畑お月見一座』が、平成25年の秋に埼玉県の『文化ともしび賞(注記)』を受賞しました。また一座は、平成21年にはシラコバト賞を受賞しており、今回は地道な文化活動と地域に根付いた実践活動が評価されました。
左下の写真は、平成25年11月18日に知事公館で行われた表彰式の様子です。
(注記)県内各地において地道な文化活動を続け、地域文化の向上に貢献している個人及び団体に贈られる賞
知事公館で表彰式が行われ、座長の岸信次さんが上田知事からの賞状を受け取りました。
いただいた賞状とトロフィーを手に、市長に報告しました。
これまでの作品紹介
第22作 『花はちりりん』
平成31年2月9日(土曜日)に南畑公民館多目的ホールで上演されました。
あらすじ
あなたは、病気を治す幽霊を知っていますか?
あるところに、まじめでいい人だけれど、とんでもなく怖がりの男がいました。
ある日、ご隠居さんがこの怖がりを治すために一芝居打つことを思い立ちました。しかし、近所に住む人が巻き込まれて取返しのつかないことになり、パニックになった男はあることを思いつきます。
またあるところでは、天ぷら屋の主人が寝ていると泥棒が押し入り、押し問答の末大変なことに…!
共通のワードをもとに、5つの話がオムニバス形式で展開されます。
ご隠居が考えた策は何とも荒療治。臆病者の後ろに佇むのは…。
とにかくこのダンボールをどこかに隠さないと大変だ!
暇を持て余している3人は、俳句を詠み始めます。
お父さんの遺産は誰のものに。3人娘の考えを聞かせておくれ。
植木屋から『いい噺』を聞いた男は、誰かに話したくて仕方がありません。
酔っ払いがダジャレに興じていると、突然ダンボールから驚くものが!
きれいなハスの花だ、ここは地獄か、はたまた天国か。
鬼だ!地獄か!?いや、死んではいないのか。
第21作 『竹やぶ焼けた』
あらすじ
待ちに待った難波田城公園遊園地のオープン。日本一の回転ボートには長蛇の列。
男が並ぼうとすると、知らない女が声をかけて引きとめました。この女が言ったこととは?
またあるところでは、廃品回収屋さんがひょんなことから仏像を手に入れます。しかしこの仏像はただの仏像ではありませんでした…!?
日本一の回転ボートに乗りに行ってくるぞ!
「俺が先に並んでいたんだ!」お客さんと整理員が何やらもめています…。地域の小学校の校長先生と教頭先生がサプライズ出演してくれました。
「3年前のお礼に」と、お酒をごちそうになっていると、大変なことが起こっていることが分かり…。
普段の商売では取り扱わない仏像を買ってほしいと言われますが…。
お金に困った冗談の好きな娘は、流行のギャグもばっちり決めます。
「ここで大変なニュースが入りました」観覧に来ていた市長も巻き込んで、テレビ中継が始まりました!
バブリーな貴婦人には、とってもお得(?)な買い物ができたようです。
将棋には目がない社長と一局対戦をしていると、なんだかおかしいな…。
怪しい男に売上金を盗られてしまいます!
廃品回収業も大変なお仕事です。でも大丈夫、その理由とは?
第20作 『嘘つきはオリンピックのはじまり』
あらすじ
大嘘つきの男が近所のおばさんを訪ねると、『あなたよりも、もっと嘘つきの人がいる』と聞かされ、その男を訪ねに行くことに。そこには一人の女の子がいたのですが、この子がさらに達者だったので…。
またあるところでは、寺の小坊主が住職に使いを頼まれて『あるモノ』を調達しに行くのですが、行く先々で変なことを言われ、さらに混乱してしまいます。小坊主は無事お使いをすることができるのでしょうか?
思わずクスっと笑っちゃうお話のオンパレード!
富士見ビデオクラブ作成の、オリンピックを模した映像が流れます。
グラウンドゴルフ帰りの仲良しおじさんが、世間話をしています。そうそう、嘘をついたり、知らないのに知ってるふりするのは良くないですよね。
嘘つき男あきらちゃんの娘は、さらに一枚上手(うわて)!これには大嘘つきの男もタジタジです。
おばさんたちが話をしていると、突然ふじこさんが登場!来場していた星野市長も巻き込んで、アピール!
酔っ払いの間違い電話に、普段は温和なおまわりさんも堪忍袋の緒が切れた!
お使いを頼まれたちんねんが、花屋さんに『あるもの』を尋ねますが…。
不良息子が帰ってきても、母親は知らんぷりで戸を開けてくれません。そこで息子は逆襲を思いつきます。
釣り糸を忘れた男は、そこにあったあるモノで代用しますが、それには怖~いいわれが…。
な~んだ、嘘つきとオリンピックにはそんな関係が。オチは劇を観てのお楽しみ♪
「地域のみなさまに支えられて、20周年を迎えられました」と、座長の岸さんが感謝の言葉を述べました。
第19作 『日本むかし おとぼけ話』
平成28年2月13日(土曜日)に、南畑公民館で新作公演が上演されました。
誰もが知っている日本のおとぎ話。でも、一座が演じるとなんだかちょっとおかしいぞ…!?
小さな子から観客歴の長いベテランのかたまでいる満員御礼の会場からは、大きな笑いと、ちょっと切ない気持ちが溢れていました。
今回は富士見ビデオクラブさんとコラボして上演しました。劇の初めにカッコイイ映像が流れます。
100年前からずーっと立っているお地蔵さんが、疲れて座っちゃった!人に見られちゃマズイよ!
金ぴかの釈迦如来がやってきて…ん?どこかで見たような。
おじいさんが助けた鶴によく似た女の子がやってきて、この家に住んで奉公したが…。彼女の本当の目的とは…!
鬼が島では、人間と仲良くなりたい鬼のために、仲間が何やら作戦を立てています。
鬼退治に向かう桃太郎の周りには、犬・猿・キジと…キツネ??
鬼を退治した桃太郎には、少女から感謝状が贈られました。マッチ売りのしょうじょ…う。
キツネが釣った魚を逃がしちゃった!怒った村人は、後日取り返しのつかないことをしてしまいます。
雪の降る中、売れ残った傘をお地蔵さんにかぶせてあげるおじいさん。なんて優しい…あれ!?
エンディングは『ここがふるさと』の大合唱♪
第18作『今日もさけ・さけ・明日も酒』
平成27年2月14日(土曜日)に南畑公民館多目的ホールで公演されました。
3つの落語を題材に、『酒』にまつわる人々のすったもんだを描いた現代劇です。
禁酒になった会社の部長に、どうにかして酒を持っていこうとする酒屋さん。酒を安く買おうとする悪知恵の働くお客さん。そして、酒と夫婦の良好な関係とは…?
新団員が加わり、いつも以上にやる気のあったメンバーたち。当日は満員御礼のお客様に迎えられ、会場は大笑いの1時間となりました。
四井物産の社員は、仕事中もお酒を飲んでばかり…。怒った部長は社内禁酒令を出しました。
頼れるアニキに相談して歩いていると、偶然にも市長が!そして偶然にもマイクが!非公認ながら、毎回の恒例になっています。
酒屋さんで2升樽を買うはずが、1升樽を買ったアニキ。どうやら策がありそうです。
社内禁酒令が出ている部長に、どうにかしてお酒を届けてくれと頼まれた酒屋さん。何かいい考えがあるのでしょうか。
カステラ屋に扮装して届けようとしたが…。
あ~あ、四井物産の門番に飲まれちゃったよ。次なる秘策を考えないと。
働かない夫の愚痴を大家さんに聞いてもらったところ、ある『試し』を勧められました。夫の気持ちを確かめる方法とは?
団長の岸さんからお礼の言葉がありました。
第17作 『ゆ~め~な お・は・な・し』
平成26年2月8日(土曜日)に公演を行いました。
第17作は『夢』のお話。前作に引き続き、落語を題材とした『お月見一座』による書き下ろしの新作で、団員一同これまでにない気合いの入った作品でした。『夢』をテーマにした3組の夫婦の話を組み合わせ、ちょっとおかしな日常を演じました。果たして『夢』は現実なのか、まぼろしなのか…。
当日はあいにくの大雪となってしまいましたが、毎年来ていただく熱烈なファンや、市外から楽しみに来ていただいたかたなどがいらっしゃり、会場はあたたかな笑いに包まれました。
はしごの先に鶴がとまった夢を見た夫は、1845番の宝くじを購入したが…。
寝言を言った夫が起きると、夢の内容を覚えていない!そのせいで夫婦ゲンカが始まり、果ては裁判にまで。
妻の助言を受けて、夫はそろばん占いをまねてみるが、これがうまくいってしまって大変!
大金を拾ってしまい、怖くなってお稲荷さんの社(やしろ)に隠したところ…。
地元の駐在さん(本物です!)が、犯罪被害防止のアドバイスをしてくれました。
お稲荷さんのきつねが、社を直したお礼にと、お告げをしてくれました。
テレビ局のインタビューを受ける団員。ちょんまげが板に付いてますね。
団員の集合写真
第16作『おあとがよろしいようで・・・?』
平成25年2月9日(土曜日)に上演されました。
第16作目となるこの公演は、3つの落語を題材に組み合わせた現代劇でした。
お月見一座による書き下ろしの作品ですが、どこかで聞いたことのある話しとなっており、また素早い場面転換で、観る人を飽きさせません。
当日会場は満員御礼で、明るく楽しい笑い声が溢れました。
拍子木の緊張感のある音が響きます。
誰かが死んでいる?…そうだ、アイツだ!
呑兵衛の息子と「お互い呑まない」と約束した呑兵衛の親父がまたもや…。
親切心が裁判へと発展!!
倒れているのは確かに俺だけど…。
満員の会場から拍手喝采をいただきました。
過去の公演一覧
年度 | 作 | 題名 |
---|---|---|
令和元年度 | 第23作 | 晴れのちずっと雨 |
平成30年度 | 第22作 | 花はちりりん |
平成29年度 | 第21作 | 竹やぶ焼けた |
平成28年度 | 第20作 | 嘘つきはオリンピックのはじまり |
平成27年度 | 第19作 | 日本むかし おとぼけ話 |
平成26年度 | 第18作 | 今日も さけ・さけ・明日も酒 |
平成25年度 | 第17作 | ゆ~め~な お・は・な・し |
平成24年度 | 第16作 | おあとがよろしいようで・・・? |
平成23年度 | 第15作 | だまされないぞ、よ~いドン! |
平成22年度 | 第14作 | いきいき戦隊おやじんジャー |
平成21年度 | 第13作 | ポンポコ応援団 |
平成20年度 | 第12作 | タロウの迷走 ~あけて!やめて!たまて箱~ |
平成19年度 | 第11作 | 鳩が出るぞ ~じいちゃんの奇跡~ |
平成18年度 | 第10作 | 夢・ふるさとポンポコリン |
平成17年度 | 第9作 | 農家に嫁いでパート2 |
平成16年度 | 第8作 | タバンナの木 |
平成15年度 | 第7作 | ちっとんべーワンダフル |
平成14年度 | 第6作 | もひとつおまけにコンチキリン |
平成13年度 | 第5作 | こっち向いてホイ! |
平成12年度 | 第4作 | グー・チョキ・パー |
平成11年度 | 第3作 | リストラは大吉 |
平成10年度 | 第2作 | ふるさと三三七拍子 |
平成9年度 | 第1作 | 農家に嫁いで |
公演会場案内図
南畑公民館
〒354-0002 富士見市上南畑306-1 電話:049-251-5663