発掘調査速報―氷川前遺跡第99-1地点―

最終更新日：2024年2月16日

ここでは、現在富士見市大字水子で行われている、氷川前遺跡第99-1地点の発掘調査の速報をアップしています。
令和6年1月で、本地点での令和5年度発掘調査を終了いたしました。調査へのご理解、ご協力をいただき、ありがとうございました。

遺跡・調査の概要

氷川前遺跡は、国指定史跡である水子貝塚と隣接する位置にあり、大字水子字氷川前、字本郷、字寺下、字永久保など広範囲に及びます。
旧石器時代から江戸時代に至るまで様々な時代の遺構・遺物が見つかっている複合遺跡です。
近年では、令和3年度の第95地点調査（PDF：231KB）で、平安時代の住居跡から銅鋺が出土し、貴重な調査成果となりました。

今回の調査地点である「氷川前遺跡第99-1地点」は、水子貝塚公園から西に約150mほどに位置し、調査範囲の総面積は約2,300平方メートルに及びます。
そのうちの約800平方メートルに対して、令和5年の10月中旬から本発掘調査を行います。
本地点では、事前の試掘調査において弥生時代と平安時代の竪穴住居跡がそれぞれ複数確認されており、集落跡の検出が期待されます。
また、縄文時代の人々が貝殻などを廃棄した痕跡である「貝塚」も確認されました。

調査区内は足元が悪く、危険な場所もあります。
ご見学の際は、調査担当者にお声がけをお願いします。無断での立ち入りはご遠慮ください。
令和6年1月で、本地点での令和5年度発掘調査を終了いたしました。調査へのご理解、ご協力をいただき、ありがとうございました。

氷川前遺跡第99-1地点（令和5年度調査範囲）