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文化財行政

最終更新日:2024年4月1日

はじめに

文化財は、地域の長い歴史の中で生まれ、今日まで守り伝えられてきた貴重な文化遺産です。地域の歴史や文化の正しい理解のために、欠くことのできないものであると同時に、新たな文化の創造、発展の基礎となるものです。
地域の文化財は地域で守り活用するという方針のもと、文化財保護施策の一層の充実をはかるとともに、長期的な展望をもって文化財の保存と活用に努めていきます。

文化財審議会

文化財の保存・活用に関して、市教育委員会の諮問機関として設置され、7人の委員で構成されています。市文化財の指定や文化財保護の諸課題に関して調査・審議し、建議する役割を持っています。

埋蔵文化財の保護

市内には、国指定史跡「水子貝塚」をはじめ59箇所の埋蔵文化財包蔵地(遺跡)が確認されています。教育委員会では、遺跡の実態を把握し遺跡地図遺跡台帳を整備して埋蔵文化財包蔵地の周知に努めています。
埋蔵文化財包蔵地内での開発行為に対しては、文化財保護法に基づき事業者に対する指導を行うとともに試掘調査を行い、開発行為が埋蔵文化財を破壊すると予想される場合は、記録保存のための本発掘調査を実施し、埋蔵文化財の保護に努めていきます。また、調査報告書を発行し調査の成果を公表していきます。

令和5年度に実施した埋蔵文化財調査の概要

  • 試掘調査40件(合計約22,217.78平方メートル)
  • 本発掘調査14件
  • 現状保存4件
  • 主な調査成果

氷川前遺跡・・・第99-1地点の調査で、縄文時代の竪穴住居跡2軒、弥生時代の竪穴住居跡19軒などを発掘し、うち縄文時代の竪穴住居跡1軒で貝層が確認されました。
八ケ上遺跡・・・第26地点の調査で、縄文時代の竪穴住居跡8件などを発掘しました。

文化財の調査・保存・管理

文化財の基礎調査
これまで絵馬・石造文化財をはじめとして各種文化財の所在調査を行い、その成果を文化財目録として刊行してきているところです。引続き文化財の保存と活用の基礎となる文化財台帳の整備・充実を図っていきます。
市指定文化財の指定・保護
現在、市内には国指定文化財1件、県指定文化財2件のほか、36件の市指定文化財があります。保存状態の確認のための定期的なパトロールや、所有・管理者に対する管理・修理、公開などの指導・助言をおこない、その保護に努めるとともに、文化財の新たな指定に努めます。
また、各種の事業で文化財に接する機会を増やして、文化財保護への理解を深めるとともに、文化財愛護の心を育んでいきます。
歴史資料の収集
歴史的価値のある行政文書などの散逸や消滅を防ぐため、積極的な収集を行います。

文化財保存団体の援助

市指定文化財の囃子と獅子舞の保存団体(7団体)で組織する富士見市文化財保存団体連絡協議会に対して補助金を交付し、郷土芸能の保存・継承と後継者の育成に努めます。

資料・情報の提供

市内の文化財や歴史に関する資料や情報を整備し、市民の郷土研究資料として提供するとともに、『埋蔵文化財発掘調査報告書』や『富士見市史』などの各種刊行物を広く頒布していきます。
さらに、富士見市に関する各種問い合わせに対して、随時情報を提供しています。

お問い合わせ

生涯学習課 文化財グループ

〒354-0021 埼玉県富士見市大字鶴馬1873番地1(中央図書館2階)

電話番号:049-251-2711(内線637)

FAX:049-255-9635

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