このページの先頭です

ページID:210422089

犯罪を起こさせにくい環境づくりの推進

最終更新日:2023年10月16日

『犯罪機会論』に基づいた防犯の取り組み

「犯罪機会論」とは、犯罪者に犯罪の機会を与えないことによって、犯罪を未然に防止しようという理論です。具体的には、犯罪をしたいという動機をもった人がいても、目の前に、犯罪を実行できる機会がなければ、犯罪は起こらないという考え方です。「犯罪の機会」とは、犯罪を実行するのに都合の良い状況のことで、犯罪の機会を減らせば、犯罪者は犯罪の実行をためらうようになります。犯罪者を減らすという視点で考えるのではなく、犯罪を起こしにくい環境を整備することで犯罪を減らすというものです。

犯罪発生の3要素

犯罪の発生には、次の3つの条件があります。
A:犯意ある行為者
  (犯罪を企む人)
B:相応しいターゲット
  (鍵のかかっていない家や1人でいる子どもなど)
C:監視者の不在
  (人の存在や目など)


この3つの条件がそろった時、その時その場所は犯罪が起こりやすくなります。そのため、犯罪を起こさせないようにするためには、この3条件がそろわないように、それぞれに対策を講じていきます。例えば、登下校時の児童・生徒の見守り、防犯パトロール活動は、C´の目を創り出すことに貢献できます。

犯罪が起こりやすい危険な場所(ホットスポット)とは

「ホットスポット」とは、「犯罪が起こりやすい危険な場所」 つまり、「入りやすく」+「見えにくい」場所です。  

「入りやすい」場所とはどんな場所?

  • きちんと区切られていない。
  • 境がはっきりしていない。
  • 入るのに邪魔になるものがない。

「見えにくい」場所とはどんな場所?

  • 人がほとんどいない。
  • 暗い。見わたせない。
  • 見るのに邪魔になるものがある。

犯罪を防ぐためには「入りにくく」+「見えやすい」場所を作ることが有効です。
市では、地域の夜間における通行の安全と犯罪防止のため防犯灯の整備や道路の整備に取り組んでいます。
防犯灯について詳しくは新規ウインドウで開きます。こちらのページをご覧ください。
道路の損傷や防犯灯の不点灯等にお気づきの際は新規ウインドウで開きます。こちらのページをご覧ください。

「割れ窓理論」について

「割れ窓理論」とは、窓ガラスを割れたままにしておくと、その建物は充分に管理されていないと思われ、ごみが捨てられ、やがて地域の環境が悪化し、凶悪な犯罪が多発するようになるという犯罪理論です。
つまり、「窓が割れたまま放置されている=この地域は誰も関心を払っていない」と認識されて、犯罪を起こしやすくなるという理論で、逆に、犯罪の芽を小さいうちに摘み取れれば、地域環境の悪化を防ぎ、大きな犯罪を抑止できると考えられています。

具体的には、地域住民や警察による見回り・パトロール、花壇の整備などが有効です。こうした取り組みをまち全体で協力して行うことは、犯罪者に「まちに対する住民の意識が高い」「協力意識がある」と感じさせることができます。

安全で安心なまちづくりを推進するために

犯罪を防止し、安全で安心なまちづくりを推進するには、犯罪を起こさせにくい環境づくりが重要です。また、子どもに対する声かけ事案をはじめ、主に高齢者を狙った特殊詐欺や女性を狙った犯罪の前兆事案についても、地域全体で防止していく必要があります。そのためには、地域に犯罪を行おうとする者を入り込みにくくするための「領域性」、犯罪を思いとどまらせる「監視性」、犯罪に対し、自らを守る「抵抗性」をそれぞれ高めることが必要です。
「自分たちのまちは自分たちで守る」という考え方の下、犯罪のない安全で安心なまちを次の世代に残していくために、皆さんのご協力をよろしくお願いします。

お問い合わせ

協働推進課 自治・防犯グループ

〒354-8511 埼玉県富士見市大字鶴馬1800番地の1 市庁舎2階

電話番号:049-252-7121

FAX:049-254-2000

このページのお問い合わせ先にメールを送る