水たばこ(シーシャ)・新型たばこの正しい知識で健康を守ろう
最終更新日:2025年10月15日
近年、加熱式たばこや電子たばこなどの新しい形のたばこ、水たばこ(シーシャ)の流行がみられています。「害が少ない」という誤解、SNS映えするという話も聞かれています。シーシャの喫煙による有害成分は、紙巻きたばこと同等かそれ以上になり、ニコチン依存症になる危険性も大きいです。正しい知識で自身の健康を守りましょう。
水たばこ(シーシャ)について
水たばこ(シーシャ)とは、約400年前にインドで発祥し、アジアや北アフリカにおいて慣習的に用いられてきた喫煙具です。燃焼させたたばこ葉の煙を水に通して吸入する喫煙方法で、1990年代になると世界のさまざまな地域へ急速に広がりました。日本でも専門店がオープンするなど、若い世代への影響が大きく、社会問題となっています。
水たばこ(シーシャ)の例
一般的なシーシャの喫煙具ではたばこ成分を加熱するために木炭を使い、タールなどでペースト状に固めるものも多いです。水をくぐって出てきたシーシャの煙の中には、一酸化炭素だけでなく、発がん性物質であるたばこ特異的ニトロソアミン、多環芳香族炭化水素、ホルムアルデヒドなど、また、ベンゼン、一酸化窒素、重金属といった有害物質が含まれています。
水たばこは安全?
「水を通しているから有害物質が浄化される」といった誤解も多くありますが、間違った情報です。水たばこの主流煙には多環芳香族炭化水素、ベンゼン、重金属等の有害物質が多く含まれています。
紙巻きタバコの8倍の一酸化炭素に注意!!
水たばこを加熱する際の燃料には木の燃え柄や木炭が含まれているため、一酸化炭素が発生し、水たばこによる急性障害のうちもっとも深刻な病態の一つである急性一酸化炭素中毒を引き起こす可能性があります。水たばこ1回(60分から90分の吸入時間)で吸入する煙の中には、少なくとも紙巻きたばこ1本の8倍に当たる145mgの一酸化炭素が含まれるとされています。また、紙巻きたばこに比べて煙を長時間吸入することも影響が大きいと考えられます。
若年層に広がるリスク
ストロベリーやアップルなどのフレーバーから、花やスパイスの香り、またカラフルな演出により、軽い気持ちで始める人も少なくありません。紙巻きたばこや加熱式たばこと比較して害が少ないと感じている人も多いので、喫煙習慣の入り口になる可能性があると言われています。
新型たばこ(加熱式たばこ・電子たばこ)について
加熱式たばこ
たばこの葉を加熱することで発生する蒸気を吸入するたばこ。
電子たばこ
リキッドと呼ばれる液体を電気で加熱し、発生した蒸気を吸入するたばこ。
新型たばこの例
新型たばこは安全?
海外ではニコチンを含むものが流行していますが、日本ではニコチン入りの溶液は販売できないことになっています。ただし、ニコチン以外の発がん性物質が発生する可能性もあり、健康への影響が懸念されています。
周りの人のために、換気をしよう!
換気されていない室内では、喫煙者だけでなく、周りにいる人にも一酸化炭素中毒の危険があります。一酸化炭素は無色・無臭であるため、吸入していても具合が悪くなるまで気付きません。
換気扇をつけたり、扉や窓を開放するなどして、室内の一酸化炭素濃度を下げるようにしましょう。
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