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星野光弘市長 所信表明(令和2年9月)

最終更新日:2020年9月16日

星野市長

はじめに
 本日ここに、令和2年第3回富士見市議会定例会を招集申し上げましたところ、議員各位におかれましては、ご出席を賜り厚く御礼申し上げます。
 ただ今、議長のお許しをいただきましたので、市政運営について、私の所信の一端を申し述べさせていただきます。

 私は、7月26日執行の市長選挙におきまして、多くの市民の皆様から温かいご支援を賜り、引き続き富士見市の舵取りを担わせていただくことになりました。改めまして、11万2千市民の先頭に立ち、市政運営を担う責任の重さに、身の引き締まる思いでございます。
 4年前を振り返りますと、私が初登庁した平成28年8月22日に、市内にも大きな被害をもたらした台風9号が襲来し、災害対策本部長としての任務が私の市長としてのスタートでした。昨年10月にも台風19号が襲来するなど、度重なる台風による風水害や、この度の新型コロナウイルス感染症の危機を受け、市長として、市民の皆様の生命・財産を守らなければならないという責任の重さ、そして、危機管理の重大さを改めて痛切に感じた1期目の任期でした。
 浸水対策におきましては、被害状況や原因を分析し、関係機関と連携を図りながら、砂川堀の嵩上げや砂川堀第2樋管ゲートの改修、図川排水機場のポンプ増強などに取り組んでまいりました。
 また、別所雨水ポンプ場の排水能力の強化についても、引き続き取り組みを進めております。
 新型コロナウイルス感染症対策におきましては、感染拡大防止と一日も早く日常を取り戻すため、市独自の支援策に取り組んでおります。
 5月の臨時会では、緊急支援策第1弾として、全国に先駆けて国の特別定額給付金の基準日を過ぎて生まれた子どもに対して、給付金を給付する「スクスク子育て応援特別給付金」などの事業を含んだ補正予算を、6月の定例会では、緊急支援策第2弾として、「2か月分の学校給食費の無償化」や「ひとり親世帯臨時特別給付金」などの事業を含んだ補正予算を議決いただきました。そして、支援の空白期間をつくらないようにするため、7月に行った補正予算の専決処分による緊急支援策第3弾では、「プレミアム付市内共通商品券及び消費活性化クーポン券の発行」などの市内経済を力強く支援する事業をパッケージ化して実施するほか、学校の臨時休業により、高校入試に不安を抱いている中学3年生を対象に、委託講師による受験対策講座を実施します。また、「障がい者の工賃維持」の支援や「高齢者のインフルエンザ等の予防接種を実質自己負担なしで接種」できるようにする事業などを実施することといたしました。
 子どもから高齢者までのあらゆる世代における支援や市内経済を活性化させるため、これまで40事業、総額14億円を超える新型コロナウイルス感染症に係る緊急支援事業に、全庁を挙げて取り組んでいるところでございます。
 今後におきましても、長引くコロナ禍から、市民の皆様の命と生活を守るとともに、市内経済の立て直しを図るため、切れ目なく必要な支援に取り組んでまいります。

 また、1期目におきましては、富士見市の未来をつくるための私の政策方針である「ふじみ☆ビジョン21+」に基づき、「賑わい・まちづくりの種」、「子育て・教育の種」、「健康長寿の種」の3つの種を蒔き、その種が芽を出し、スクスクと成長し、実を結びはじめております。
 現在、多くの自治体が人口減少に直面している中、本市の人口は増加し続けており、7月末時点の人口は11万2千人を超え、私の市長就任時より1,800人以上増加しております。
 この成長の歩みを止めることなく継続させていき、次の新たなステージで大きくはばたけるよう、さらなる高みを目指していかなければなりません。
 「平成」から「令和」へと時代が移り変わり、2年後の令和4年に本市は市制施行50周年を迎えます。先人たちが築き上げてこられた歴史を大切にしながら、これから10年先、20年先の新しい時代に相応しい、活気が満ちあふれ、足腰の強いまちづくりをするためには、これまでのビジョンを進化させ、成長戦略を立て、施策を推進していく必要があります。
 新型コロナウイルス感染症の影響により、日本だけでなく世界経済が苦境に立たされている中、本市はシティゾーンと水谷柳瀬川ゾーンの整備という、今後のまちづくりを大きく成長させるためのエンジンとなる事業戦略を有しております。
 これらの事業を着実に推進していくため、新たなビジョンをしっかりと計画に位置付けて、私が先頭に立って全身全霊で市政運営に取り組み、「誰もが住みたい 住み続けたい 選ばれるまち富士見市」を築いてまいる所存です。

2期目の市政運営の基本姿勢
 私が、市長就任1期目でお示ししてまいりました「ふじみ☆ビジョン21+」に、新たに環境分野と危機管理分野の2つの政策方針を加え、全部で5つの政策方針と30の施策からなる新たな富士見市のかたち…「ふじみ☆ビジョン30+ 2nd Step」を提言させていただきました。
 この次代のビジョンによる富士見市のさらなる飛躍のため、私の2期目となります市政運営の方針を申し上げます。

 はじめに、政策方針1、「活気と賑わいでつくる富士見市!」でございます。
 本市はこれまで、首都30キロメートル圏内に位置するという地理的優位性や恵まれた自然環境を活かし、着実な発展を遂げてまいりました。今後も、本市のあふれる潜在能力を存分に引き出し、さらなる成長へとつなげるため、市内各地の整備や産業の活性化、市の魅力発信などに取り組んでまいります。
 シティゾーンにつきましては、現在、埼玉県企業局と連携し、産業団地の整備に向け、鋭意努力しているところでございます。先日、Bゾーンにつきましては、埼玉県の「産業誘導地区」に選定されました。今後は、基本協定を締結し、魅力ある産業団地の整備に向け、さらに事業を推進してまいります。
 また、水谷柳瀬川ゾーンにつきましては、教育機関や企業誘致など、交通利便性を活かした土地利用を推進してまいります。これらの取組みにより、新たな産業の誘致と雇用の創出を図りながら、良好な住宅都市である本市の特徴をPRし、職住近接のまちづくりを進めてまいります。
 南畑地域につきましては、全世代が楽しめる魅力ある公園として、びん沼自然公園をリニューアルするとともに、農業と自然環境を活かした地域の活性化を図ってまいります。
 本市の玄関口である鶴瀬駅東西口の土地区画整理事業につきましては、早期の完成を目指し、駅周辺という好立地を活かした魅力あるまちづくりを推進してまいります。併せて、市内商業の活性化のため、商業活性化ビジョンの見直しを図り、強い個店や頑張る商店会への支援のほか、産業振興基金を活用し、商・工・農業者への支援をこれまで以上に充実させてまいります。また、新型コロナウイルス感染症の影響により疲弊した市内経済の立て直しに引き続き取り組んでまいります。
 これら地域の特性に応じた整備や支援により、地域が持つポテンシャルを最大限活かしたまちづくりを進めるとともに、都市計画道路などの幹線道路や生活道路の整備を進め、市内道路交通ネットワークを構築することで、地域と地域をつなげ、相乗効果による付加価値を生み出し、富士見市全体の活気と賑わいを創出してまいります。
 令和4年は、市制施行50周年の節目の年でございます。本市の半世紀の歩みを振り返るとともに、新たな半世紀に向け、夢を抱くことのできる記念事業を市民の皆様とともに考えてまいります。
 新型コロナウイルス感染症の影響により、様々な機会が奪われました。集う機会、働く機会、つながる機会など、数多くの機会に及んでいます。しかし、私は、市制施行50周年を、社会的な絆をこれまで以上に強固にし、奪われた機会を取り戻す好機と捉え、新型コロナウイルス感染症にしっかりと打ち克ってまいりたいと考えております。

 次に、政策方針2、「スクスク子育てと確かな教育は富士見市で!」でございます。
 安心して子どもを産み育て、子どもたちが健やかに成長できるよう、子ども未来応援センターを子育てに関する総合相談窓口としてさらに充実してまいります。併せて、全ての子どもの安心と希望がかなえられるよう、子どもの貧困対策などに引き続き取り組み、子どもたちの未来を応援します。
 英語教育をはじめとした確かな学力の向上に向けた取組みや、次世代のICT社会に対応した教育の実践により、子どもたちの可能性を最大限に拡げるとともに、全国トップクラスの教育分野をつくります。また、学びと育ちの連続性を重視した小・中一貫教育の充実や教職員の指導力向上を図る取組みにより、良好な教育環境を整備してまいります。
 文化・芸術につきましては、キラリ☆ふじみを情報の発信拠点として、市民の生活を豊かに彩ることができるよう、振興するとともに、セルビア共和国や本市の姉妹都市であるシャバツ市との国際交流を推進します。
 スポーツの振興では、令和3年に延期されました東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を通して、スポーツを「する」、「みる」、「支える」環境を整備するとともに、生涯スポーツにつながる取組みを進めてまいります。

 次に、政策方針3、「共に支えあい、元気でイキイキ。ズ~っと富士見市で!」でございます。
 誰もが住み慣れた地域で、健康で安心して暮らすことができるよう、高齢者あんしん相談センターや生活支援体制をさらに充実させるほか、障がいのある人もない人も、安心して暮らしていける共生社会の実現を推進します。
 健康への取組みとして、健康マイレージや富士見パワーアップ体操を充実させるとともに、介護予防への取組みとして、新たにフレイル予防事業を導入します。また、予防接種への補助やがん検診の受診率向上など、予防医療の充実と健康への意識啓発に積極的に取り組み、高齢者の方がいつまでも元気に過ごせる「健康長寿のまち富士見市」を目指します。
 さらに、高齢者の方が経験やスキルを活かし、企業や地域の活動などへ還元できる仕組みをつくります。

 次に、政策方針4、「豊かな自然、美しいまちを後世に引き継ぐ富士見市!」でございます。
 本市には、「うるおい、やすらぎ、いやし」を感じさせてくれる湧き水や緑などの豊かな自然が数多く残っております。今日残されている自然は本市にとって貴重な財産であり、その保全と活用にしっかりと取り組み、市民の皆様の憩いの場をつくります。
 近年、台風の大型化や集中豪雨など、異常気象が各地で発生しています。環境問題は世界的な課題であり、後世に持続可能な社会を残すとともに、環境にやさしい富士見市を実現するため、地球温暖化対策に積極的に取り組みます。併せて、身近な環境問題であるゴミの減量化などに市民協働で取り組むことで、きれいにするまちづくりを推進します。

 次に、政策方針5、「安全で安心なふるさと富士見をつくります!」でございます。
 昨年の台風19号では、本市におきましても床上浸水などの被害が発生いたしました。また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大など、自然災害以外の様々な危機的事案も発生しております。
 これらの危機的事案につきましては、迅速かつ適切な対応が求められます。そのため、富士見市危機管理基本マニュアルをはじめとした計画・マニュアルの見直しや、災害に強い安全で安心なまちづくり整備、強固な危機管理体制の構築を行い、自助・共助・公助が一体となった防災対策を推進してまいります。

 最後に、市役所元気宣言『「創」・「改」・「感」で元気な市役所に!』でございます。「創」は、創意工夫、「改」は、改革・改善、「感」は、感性・感謝でございます。
 財源の創出、付加価値を生み出すために創意工夫をこらし、積極的な行政経営を行います。私自らのトップセールスだけではなく、情報提供ツールの充実や関係機関との連携、外部人材の活用など、市全体でシティプロモーションを推進してまいります。
 行財政改革は、業務の効率化や支出の削減など、引き続きしっかり取り組み、財政の健全化に努めてまいります。
 本年度は、LINE Payによる市税納付や住民票をはじめとした証明書のコンビニ交付サービスの導入により、行政サービスの向上を図るほか、RPAツールの活用など、さらなる業務の効率化を図ってまいります。
 これらの取組みは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に対応した「新しい生活様式」にも寄与するものであり、今後も、業務効率化の観点を踏まえ、ICT環境の充実を図ってまいります。
 また、公共施設につきましては、今後の社会環境の変化や財政状況を踏まえ、施設の再編や長寿命化など、計画的に取り組んでまいります。
 多様化する行政の問題・課題に果敢に取り組んでいくためには、職員が伸び伸びと業務に邁進できる環境が必要です。コミュニケーション力を強化して組織力を高めるほか、課題に対し、柔軟かつ迅速に対応できるよう、これまで以上に部局横断的な組織運営に取り組んでまいります。また、関係機関との人事交流や連携強化など、様々な視点を加えた人材育成を行います。
 令和3年4月には、本市の最上位計画である「第6次基本構想」がスタートいたします。20年後の理想の未来を定めた基本構想と、私の政策方針「ふじみ☆ビジョン30+ 2nd Step」をしっかりと融合させ、富士見市のさらなる飛躍を実現してまいります。

結びに
 新型コロナウイルス感染症は、未だ感染拡大の勢いが衰えず、本市におきましても感染者が増加しており、多くの方が不安を抱えて生活されていることと思います。新型コロナウイルス感染症を正しく理解し、「新しい生活様式」を励行することは、我が身を守り、そして、最愛のご家族を守っていただくことにつながります。今後におきましても、市民の皆様にはご理解とご協力を心からお願い申し上げます。

 さて、私は、新型コロナウイルス感染症が、世界に対して大きな転換を迫っているものと感じております。感染症が世界の歴史を変えた事例はいくつもございます。1918年のスペイン風邪は、その猛威を振るい、第一次世界大戦をいち早く終結させたとも言われております。
 また、14世紀から15世紀の中世ヨーロッパでは、ペストの災禍が襲い、人口が大幅に減少し、社会構造が大きく変化いたしました。そして、封建的な秩序が弱まり、農民は豊かな土地を求めて移り住み、独立自営農民が登場いたします。農牧業経営を確立することで、生産性が向上し、生活は豊かになります。その結果、ルネサンス期をもたらし、芸術、科学、医療などが劇的に進歩していき、中世の暗黒時代から近世文化の発展へと転換が図られました。
 今日の新型コロナウイルス感染症においても、「アフターコロナ」時代が歴史的な転換期になると、私は確信しております。その象徴となり得るのが「デジタル化」です。AI、ロボットなどの導入により、効率性や生産性の向上が図られ、働き方改革が進んでまいります。そして、コロナ禍や人口減少による経済不安を払拭し、今後の経済を回復させるだけに留まらず、経済成長をも促進する可能性を秘めております。
 地方自治体においても、スマート化やGIGAスクール構想など、「デジタルシフト」の取組みは必要不可欠です。これまで自治体が不得手としていたデジタル分野の政策を強化することが、さらなる市民福祉の向上、安全安心なまちづくりにつながり、誰もが豊かに暮らせる富士見市をつくる絶好の機会であると、私は考えております。

 ここで、次の言葉を紹介したいと思います。

 To improve is to change ; to be perfect is to change often.
 進歩とは変化である。
 完全になるとは、しばしば変化することである。

 イギリスの元首相ウィンストン・チャーチルの言葉です。

 コロナ禍における厳しい状況での市政運営ではございますが、私はこの危機を、富士見市がさらに成長するための機会と捉え、変化を遂げ、乗り越えてまいりたいと考えております。1期目の4年間で蒔いた希望の種が成長し、笑顔の花を咲かせ、実を結びはじめました。その実が大きく成長し、新たな希望の種につながるよう、私は、これからも全力で目標の達成と市民の皆様に信頼される富士見市を、職員と共につくることをお約束いたします。
 市民の皆様並びに議員各位におかれましては、なお一層のご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げ、私の令和2年2期目のスタートにあたっての所信表明とさせていただきます。

令和2年9月
富士見市長 星野光弘

お問い合わせ

秘書広報課

〒354-8511 埼玉県富士見市大字鶴馬1800番地の1 市庁舎2階

電話:049-251-2711(内線206・209・240・241)

ファックス:049-251-6080

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