グループみずほが職員研修を行いました!
最終更新日:2019年1月25日
平成27年9月19日、特定非営利活動法人 グループみずほが、職員を対象とした研修を行いました。
今回の内容は、「車イスの移乗」です。会場となった針ケ谷コミュニティセンターには、正会員であるヘルパーの職員約20人が集まりました。
まずは、車イスの部位について名称を確認します。
資料をもとに、今回の研修担当職員、オオハシさんが車イスの各部の名称と役割を、指差しながら全員で確認していきます。各部の名称は、10箇所以上もあります。
次に、車イスの移乗について、全員でビデオを鑑賞しました。
内容は、車イスの利用者をベッドから車イスに移乗させるときのより安定する体勢や、相手に安心してもらうための声かけなどでした。
その後は、実践です。
4人から5人のグループに分かれて、ベッドの代わりにイスを使い、イスから車イスへ移乗の練習をしました。車イス利用者の設定は「要介護3、右半身まひ」です。
車イスへの移乗は、両手で車イス利用者の背中とお尻を抱きかかえるようにして支えます。その際には、介護者の体勢を安定させるため、大きく足を開くことが大切だそうです。
「以前別の場所で学んだときは、今回とは異なる足の位置で教わりました。今は、違うんですね。」「足を開き続けるのは大変だし、車イスの利用者を支えるときには、かなり力がいるんですよ」と、現場で経験を積んだ職員のアドバイスもありました。
ここで、小山理事が先日入院し、病院では車イスで生活をしていたと報告がありました。この機会にと、その体験をお話ししてくださいました。
車イスを使った介護の中で特に気をつけてほしいことは、車イスを押すタイミングと、介護者と車イス利用者の視界が違う意識を持つことだそうです。
また、エレベーターの乗降についても、
「前向きで乗って、エレベーター内で方向転換して、前向きで降りる『前乗り・前降り』が基本だけど、狭いエレベーターのときは難しいわね。」とのこと。
小山理事の入院先はエレベーターが広く、車イスの方向転換に支障はなかったとのことでしたが、すべての施設がそうあるわけではありません。
「エレベーターの中に鏡が設置されていれば、前乗り・後降りも安心してできるね。」
「前降りだと、タイヤが引っ掛かっても見えないときがありますね。」
と、解決策や、他の問題点についても職員全員で共有しました。
最後は、外に出て、階段、砂利道、坂道における操作方法を学びます。
介護者役と車イス利用者役に分かれて行います。
ここは階段。思ったよりも段差があるので、利用者役の職員さんは怖いとおっしゃっていました。利用者が安心できるように、声かけが大切だね!と確認しました。
砂利道は、振動を抑えるためにキャスター(前輪)を浮かせて運転します。
「私は、この利用者役の職員さんをよく知っていて信頼しているからこの体勢で自分の身を任せられるけど、実際の利用者さんは不安だと思うわ。」とのコメントも。
約1時間、屋外で研修を行い、室内に戻りました。そして、外を回ったグループごとに感想を発表しました。その中のいくつかを、紹介します。
- 利用者さんへの声かけが大切だと感じた。
- 砂利道は、思ったより激しく揺れた。
- エレベーターを実際に使用し、車イスでの方向転換の難しさが改めてわかった。
- 実際の利用者さんに声をかけすぎだと言われることもあるが、それくらい声をかけ、信頼感を得ることが大切である。
充実した時間が過ぎ、今回の研修は閉会となりました。
では、今回、「車イスの移乗」を研修のテーマとしたきっかけは、何だったのでしょうか。
グループみずほが介護依頼を受けて派遣される高齢者施設には、車イスを使う現場とそうでない現場があるとのこと。
「職員の中には、車イスを使った介護経験が少ない者もいます。車イスを必要とする現場からの依頼に、職員が誰でもいつでも対応できるように、今回のテーマとしました。」と、小山理事はおっしゃっていました。
また、グループみずほは、年間計画で定期的に研修を行うことを決めています。以前は、サービス提供責任者(訪問介護サービスにおいて事業所と利用者のパイプ役となり、適切な介護サービスが提供されるように調整するコーディネーターのこと。)が、すべての研修進行を担当していたそうですが、訪問介護等の業務が他の職員と同じようにあります。そのため、現在では、機会を均等にするため、毎回2人ずつ職員を決めて、研修を行っているそうです。
現場の声を大切にするグループみずほ。
このような研修などをとおした研究が、よりよいサービス提供の実現につながっています。
開催場所
- 針ケ谷コミュニティセンター
針ケ谷コミュニティセンター
富士見市針ケ谷1-38
お問い合わせ
協働推進課 自治・防犯グループ
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