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No,9・・・栗谷ツの不動さまと虚空蔵さま

最終更新日:2019年1月25日

今では区画整理により大きな街になっている針ケ谷地区ですが、明治6年(1873年)の針ケ谷村の人口は35戸187人で、田畑や山林の広がる村でした。村にはいくつもの谷が入り、そこには湧水を集めた小川が流れていました。その水にかかわる石造物の一部を紹介します。

栗谷ツの不動さま


倶利伽羅不動と湧水

針ケ谷には、今も枯れることない湧水地が栗谷津公園内にあります。

栗谷津公園の湧水源には、今年(2012年、2024年)の干支でもある竜が浮き彫りに、「倶利伽羅不動明王」と刻まれた石造物があります。高さは約1.7メートル、嘉永元年(1848年)に水子・針ケ谷地区の山岳信仰者によって建てられました。湧水からの流れは、「栗谷ツ不動の流れ」、「不動さまの流れ」などと呼ばれ、飲料水や生活用水、下流に作られた水田を潤す水として利用されていました。


区画整理前の栗谷ツ不動付近


虚空蔵さま

虚空蔵さまの画像
虚空蔵菩薩が安置されている祠(奥)と子育て地蔵(最前)、延命型地蔵(中央)

氷川神社境内やその付近には多くの石造物があります。針ケ谷コミュニティセンター隣りの集合墓地内には、「虚空蔵さま」と呼ばれる延宝6年(1678年)銘の虚空蔵菩薩が祠に安置され、その周りには柔和な顔に親しみを覚える天保13年(1842年)銘の子育て地蔵などの石造物が並んでいます。虚空蔵菩薩は、かつては浦和所沢バイパス付近の水子と針ケ谷の村境の池のほとりにあり、水田の守護として信仰されていました。


案内図


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