第3章 計画の基本理念及び基本目標 1 基本理念 富士見市では、ノーマライゼーション、リハビリテーション、ソーシャルインクルージョン及びユニバーサルデザインの理念に基づいた「共生社会の実現」を基本理念として、障がい者支援施策を進めてきました。 第5期富士見市障がい者支援計画(令和3年度(2021年度)〜令和5年度(2023年度))では、「障がいのある人もない人も、ともに生き、ともに支えあうまち ふじみ」を基本理念とし、計画を推進していることから、これを障がい者分野の基本理念とします。 本計画においても、この理念及び目標を踏まえ、計画を推進します。 2 基本目標、 (1)理解と交流の促進 あいサポート運動をはじめ、地域で共に暮らす障がいのある人とない人の相互理解のため、障がいへの正しい理解を深めるための普及・啓発活動、障がいのある人との交流活動や福祉教育、ボランティア活動などを推進し、障がいの有無にかかわらず、誰もが安心して暮らせる地域共生社会づくりを進めます。 (2)相談・情報提供・権利擁護の充実 身近な生活の相談から障害福祉サービスに至るまで、重層的支援体制整備事業など関係機関との連携を図り、障がいのある人を中心とした相談や情報提供などの支援を推進します。 また、障がいの程度や生活の状況に応じたサービスを自らが適切に選択し、利用できるよう、障がいのある人に寄り添ったケアマネジメントを推進します。 (3)安心して暮らせるまちづくり 障がいのある人もない人も、だれもが安心して地域で暮らせるように、災害時や緊急時の障がいのある人に対する情報提供や安全確保について、関係課や関係機関との連携を強化し、避難所における障がいの状態や障がいの特性に応じた配慮を行います。 また、引き続き、移動支援の充実、バリアフリーのまちづくりを推進します。 (4)保健・医療サービスの充実 医療的ケアが必要な障がいのある人、高齢で障がいのある人、精神障がいのある人たちが、地域において必要な支援を受けられるよう、関係機関で協議を行います。 (5)福祉サービスの充実 住み慣れた地域で暮らしていくために、障がいのある人が主体的に必要なサービスを選択できるよう、日常生活を支援するための福祉サービスを障がい特性に合わせて提供します。また、サービス提供の充実を図るとともに、福祉人材の確保・育成に努めます。 (6)障がい児支援の充実 障がいのある子どもの能力や個性を最大限に伸ばすためには、早期療育や子どもの特性に合った支援が重要です。そのため、障がいの早期発見・療育のための体制や切れ目のない支援の充実に努めます。 また、障がいのある子どもを受け入れる保育施設、学校施設などの環境を整え、障がいの有無にかかわらず、インクルーシブ教育の考えを踏まえた特別支援教育の充実や地域・学校における支援の体制整備を推進します。 (7)社会参加支援の充実 障がいのある人が働き、地域において自立した日常生活を営むことができるよう、関係機関などと連携し、適性に合った就労の場の確保、就職の意向確認、就労後のフォローなど、就労支援の質の向上に努めます。 また、社会活動に参画し生きがいのある暮らしを送ることができるよう、学習活動や文化芸術活動、スポーツ、レクリエーション活動を支援します。 3 施策の体系 基本理念、 障がいのある人もない人も、ともに生き、ともに支えあうまち ふじみ 基本目標1、理解と交流の促進、 施策の方向性、 (1)障がいのある人への理解と交流の促進、 (2)当事者参画の推進、 基本目標2、相談・情報提供・権利擁護の充実、 施策の方向性、 (1)相談体制の強化、 (2)情報提供の充実、 (3)権利擁護の推進、 基本目標3、安心して暮らせるまちづくり、 施策の方向性、 (1)防災・防犯体制の強化、 (2)施設などのバリアフリーの推進、 (3)道路環境・公共交通の整備、 (4)緊急時連絡体制の推進、 基本目標4、保健・医療サービスの充実、 施策の方向性、 (1)精神保健・難病疾患などへの支援、 (2)歯科保健の推進、 基本目標5、福祉サービスの充実、 施策の方向性、 (1)日常生活支援の充実、 (2)外出支援の充実、 (3)住まいの充実、 基本目標6、障がい児支援の充実、 施策の方向性、 (1)早期発見と療育の推進、 (2)障がい児保育の推進、 (3)学校教育の充実、 (4)放課後支援の充実、 基本目標7、社会参加支援の充実、 施策の方向性、 (1)雇用・就労支援の充実、 (2)生涯学習支援の充実、 (3)スポーツ活動・文化芸術活動の推進、