星野光弘市長 所信表明

星野光弘市長

 本日は、平成28年第3回定例会を招集申し上げましたところ、議員各位におかれましては、ご出席を賜り誠にありがとうございます。ここで、議長のお許しをいただきましたので、今回ご審議をお願いしている諸議案の説明に先立ちまして、市政運営について私の所信の一端を申し上げます。

 私、星野光弘は、星野信吾前市長の勇退に伴います先の市長選挙におきまして、多くの市民の皆様から温かいご支援をいただき、市長に就任させていただきました。
 今議会は、私にとりまして市長就任後、初めての定例会でございます。市民の皆様、歴代の首長、議会の皆様が築いてこられた、歴史と伝統ある富士見市の長として、改めてその職責と使命の重大さに身の引き締まる思いをいたしております。
 前市長の思いを継承しつつ、また、私自身の思いを重ね合わせ、日夜自己研鑚を積み、富士見市発展のために全力で取り組んでまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。また、今議会では新たにお二人の方が、市議会議員として議会に臨まれております。心からお祝いを申し上げるとともに、市政発展のためご尽力賜りますようお願い申し上げます。

 さて、本論の前に2点報告させていただきます。
 一つ目は、台風9号に伴う災害についてでございます。8月22日関東地方に上陸した台風9号は、県内各地に猛烈な雨量をもたらし、本市でも正午の最大時間降雨量が52ミリを記録いたしました。また、柳瀬川や砂川堀などの上流部にあたる所沢市では、最大時間降雨量が80ミリを超える雨量を計測するなど、短時間に相当量の雨水が柳瀬川や砂川堀などに流入いたしました。このため、市内の砂川堀や唐沢堀などでは雨水が越水し、本市にも大きな被害をもたらしました。
 特に、砂川堀の越水につきましては、その影響から直ちに県知事へ状況説明を行うとともに、埼玉県荒川右岸下水道事務所に対し災害の検証と対応について要請いたしました。
 市といたしましても、今回の災害を重く受け止め、速やかに市の取り組むべき課題を整理するとともに、災害支援体制等を検証し、関係機関と連携しながら、市民の安心安全を守るため、全力を挙げて取り組んでまいります。
 改めて、被災された皆様に対し、心からお見舞いを申し上げます。また、床上浸水被害に遭われた方への対応といたしましては、税や保険料などの減免支援を行ってまいりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

 二つ目は、去る7月1日に起きたバングラデシュ・ダッカにおける日本人7人を含む、22人が犠牲となった襲撃人質テロ事件でございます。この事件は、私にとって深く記憶に残る出来事となりました。
 報道によりますと、この事件で本市市民が犠牲になったとのことです。私は、大きな驚きと改めて強い憤りを覚えた次第です。大きな志をもって、バングラデシュの発展のため力を尽くそうと頑張られた方々の無念を思うと痛恨の極みであります。このテロによって、お亡くなりになられた方々の御冥福を心からお祈りし、そして、ご家族の皆様に心からお悔やみを申し上げます。私はこの数カ月の間で、心深く刻みこまれたこの二つの出来事は、市長として大事なものを守るという強い信念と責任感、いまさらながらに「命」の重みや尊さを痛感いたしました。これより覚悟をもって、市政運営にあたってまいります。

 私は、これまで市議会議員初当選の時から「“夢をかたちに!今ここから、私たちの手で”」をスローガンに掲げ、関係する方々と共に考え、これを条例、政策や事業へと、夢をかたちにする努力を重ねてまいりました。また、今日まで多くの市民の皆様から頂いた期待は、私の政治活動の大きなエネルギーであります。私は、市政運営は初めてでございますが、市議会議員、埼玉県議会 議員として培ってきた経験と多くの方との出会いを活かし、これからの4年間、11万市民の皆様の期待に応え、市民生活の向上に全力を尽くしてまいります。

 さて、人口減少社会の到来と高齢社会の本格化は、全国的な課題であります。埼玉県の平成27年国勢調査抽出速報集計結果によりますと、富士見市、川口市などの県南西部地域や県南部地域は人口が増加しております。しかしながら、本市が昨年度策定した「富士見市キラリと輝く創生総合戦略」の人口ビジョンの中では、中長期的には人口減少を想定しており、まちの活気、経済活動、財政基盤など多方面にわたる影響が懸念されております。
 本市の水と緑に恵まれた自然や、歴史、文化、地理的条件に恵まれた特性や資源を活かし、さらに磨きをかけながら、より夢と希望のあるまちにしていくことが、私の目指す富士見市の姿であります。そこで私は、「誰もが住みたい、住み続けたい、選ばれるまち富士見市」をつくるために、3つの政策方針と市役所元気宣言からなる「ふじみ☆ビジョン21+」を市民の皆様にお示ししてまいりました。そこで、これからの市政運営にあたりまして、ビジョンに基づき施策の方向性を申し上げます。

 初めに、「政策方針1、活気と賑わいでつくる富士見市」でございます。昨年、市役所前に大型商業施設が開業し、これまでの市外に「出掛けるまち」から、「訪れるまち」に変わってきています。また、これに関連し、財源確保、地元農作物の販路拡大や、子育て環境の充実など、大型商業施設は、本市のまちづくり発展のエンジンとなっています。今後、増加している交流人口をまちづくりに活かすとともに、富士見市のPRの強化に努めてまいります。同時に、私自身が先頭に立ってトップセールスを行ってまいります。さらに、本市の地理的優位性を活かし、市役所周辺や水谷柳瀬地区の土地利用を進め、教育機関や企業などの誘致に取り組み、併せて都市計画道路や幹線道路の整備を進めてまいります。また、現在、鶴瀬駅東西口で実施している土地区画整理事業を推進し、さらに本市の農業、商業の支援を強化するとともに、市内3駅を持つ優位性も活かしながら、地域経済の振興を図ってまいります。

 次に、「政策方針2、スクスク子育てと確かな教育は富士見市で」でございます。
 先ほど申し上げましたように、本市も中長期的に見ると、少子高齢化が進み、人口減少社会を迎えます。そこで、赤ちゃんを産み育てる、お父さん、お母さんのために妊娠、出産から子育てまで、切れ目なくサポートを提供する総合的なサービスを充実させ、子育て世代の方々が安心して産み育てられることができ、夫婦が共働きで子育てができる環境づくりに取り組んでまいります。
 前市長が取り組んできた子育て支援策をはじめとする様々な施策では、大きな成果を上げてこられました。私は、本市発展のため築かれた礎をしっかりと継承し、更に進化させてまいります。
 学校教育においては、埼玉県教育委員会の協力を得て、児童生徒一人ひとりの学力を確実に伸ばす教育の推進と、学校環境の改善に取り組んでまいります。さらに、庁内の横断的取組を強化し、関係機関等と連携しながら、子どもたちを貧困、虐待、犯罪からしっかりと守ってまいります。
 また、大切な子どもたちを事件や犯罪から守るため、市民、地域の協力をいただきながら、通学路の点検・改修、地域に防犯カメラを設置するなど安心安全な環境の整備に努めてまいります。小・中9年間の学びと連続性を重視した教育を展開するため、小・中連携、一貫教育の導入を図ります。また、子どもたちを取り巻く環境の変化などにより、教員だけでは対応が難しい問題も多く顕在化しており、そうした子どもたちの心に寄り添いながら、教育相談等での支援を充実させてまいります。また、現在の社会経済状況の中で、若い人たちが希望をもち、夢をかたちにできるキャリア教育を推進してまいります。さらに、子どもから高齢者まで多くの皆様がスポーツに親しみ、「富士見市スポーツ振興健康増進都市」に相応しい環境を整備してまいります。

 次に、「政策方針3、共に支えあい、元気でイキイキ。ズ~っと富士見市で」でございます。
 誰もが、住み慣れた地域で、健康で安心して生活を送りたいと願うものです。そこで、地域や関係機関と連携しながら「健康長寿のまち 富士見」の実現に向け、健康マイレージ制度を構築し、地域産業と連携した取り組みにより、誰もが生涯現役で活躍できる場づくりや、がん検診の受診機会の拡充による早期の予防を促進してまいります。また、一人ひとりの生活状況に応じて、きめ細かな支援体制の充実を図ってまいります。
 また、豊かな経験や知識をもったシニア世代の社会参加を促進し、世代間交流、伝統文化や技能の継承など、そのスキルや経験を生かして地域の活性化や、誰もが互いに助け合う共助づくりを推進します。東日本大震災をはじめ大災害の教訓から、災害対応力の向上を図るとともに、インフラ施設の整備、改修を進め、防災・減災機能の向上に取り組みます。また、安心安全な新しい市役所のあり方について議論をスタートさせます。

 最後に、「市役所元気宣言、「創・改・感」創意工夫、改革改善、感性・感謝で元気な市役所に」でございます。
社会経済状況の変化や災害の脅威などにより、新たな行政課題の発生や住民ニーズの高まりなど、まちづくりの課題も変化し、より多角的な視点からの対応が必要になってまいります。
 また、まちのあり方が変わろうとしている中では、本市の魅力や優位性を広くPRし、シティプロモーションを戦略的に取り組む必要があります。
 そこで、財源の創出、新たな価値を生み出すために自由な発想で議論できる場づくりなど職員と一体となって創意工夫を凝らします。また、多様なまちづくり課題に対応するため、部局の縦割り組織にしっかりと横串を入れる仕組みを創造します。
 行財政改革は不断の努力で真摯に改革改善に努めてまいります。また、感性を磨き時代の潮流を見極め、人の思いや考えを掴む力を身につけること、常に感謝の心を忘れず、市民の喜びを職員の喜びとする、温かく元気な市役所にしてまいります。以上、私の「ふじみ☆ビジョン21+」に基づく施策の方向性を申し述べさせていただきました。

 人口の急増とともに大きく変貌を遂げてきた本市は、来年、市制施行45周年を迎えます。そこには、今日の安心安全な市民生活への道筋をつけていただいた先人の英知、労苦、たゆまぬ努力がございました。
 そして今、富士見市は新しい時代に向かうスタートラインに立っています。
 この所信表明をお聞きの市民の皆様に、再度訴えます。市民力、地域力そして富士見市の潜在能力を引き出し、磨きをかけ、住みやすいまち富士見市をつくるのは、私たち自身です。これからの富士見市の未来を、一緒につくろうではありませんか。
 市民の皆様が「富士見市に住んでよかった」と心から感じていただけるよう、皆様の声に十分耳を傾け、その想いをしっかり胸に刻みながら、市民の皆様の暮らしに寄り添った市政運営を行ってまいります。本市の発展が、埼玉県の成長にもつながっていくと確信し、市長として全力で取り組んでまいります。

 終わりに、和顔施(わがんせ)という言葉を紹介させていただきます。
 和顔施は、仏教にある「無財の七施(むざいのしちせ)」の一つであります。七施の施は、「布施(ふせ)」という意味でございます。つまり、恵みを与えることでございます。お布施というと、お金や物品を差し出すことを考えがちですが、お金が無くても、周りの人を喜ばす恵みを与えることができるという教えです。優しさの溢れた笑顔で接されると、人の気持ちは和むもの。怒った顔で何かを言われたら、例え相手の言い分が正しくても、素直に受け取れません。笑顔は大切です。
 市民の笑顔あふれる富士見市を創ろうとする私は、この言葉を心に常に留めてまいります。時に難局に遭遇した時、厳しい決断を迫られた時にこそ、和顔施の心で事に当たってまいります。
 私は、職員の先頭に立つリーダーとして、11万市民に寄り添い、市民の幸せを創ることを喜びとするリーダーとして、「人とまちがキラリと輝く市民文化交流都市」の実現を目指してまいります。これからの富士見市の未来を皆さんと共に笑顔で一緒につくりましょう。議員の皆様、市民の皆様のご理解、ご協力を賜わりますよう切にお願い申し上げ、私の所信の一端とさせていただきます。

平成28年9月
富士見市長 星野光弘

秘書広報課

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